原子力は、エコか?
ナオニートです。
「もんじゅ」がついに廃炉になりそうですね。
※ウィキペディアより引用⇩
もんじゅは、日本の福井県敦賀市にある日本原子力研究開発機構の高速増殖炉である。研究用原子炉との位置付けから、商用原子炉と異なり、文部科学省の所管となる。
わたしは原子力について詳しくもないし、もんじゅの事も名前を知ってる程度しか知りません。
なんで、ちょっと調べてみました。
有り難いことに、なんと、「もんじゅ」さん本人がブログを書いてくれてました(笑)。
本人(?)の言うことだから、ウソはないと思います(多分)。
2013/05/13の記事なんで、ちょっと古い情報ですけど、楽しく読めますよ、ぜひ読んでみてください⇩。
もんじゅについて、ざっくり説明すると。
えっと、まず、発電所って感じじゃなくて、研究施設って感じ?
なので〇〇電力ではなく、文科省の管轄になるんですね。
核燃料サイクルの一環として開発されたらしく、通常の原発から出た使用済み核燃料をリサイクルして、新しい核燃料につくり変え、それを高速増殖炉で使用することにより、核燃料の輸入量を減らし、かつ「使用済み核燃料」つまりゴミも減らす。という目的があったようです。
けど、なかなかうまくいかなかったようで。
- 1968年頃からこのもんじゅの計画が始まったようです。
- 1985年頃から工事が着工。
- 1995年8月、発電開始。この時すでに計画から27年。。。
- 1995年12月、ナトリウム漏れによる火災事故。その間たった4か月で。 ※このナトリウム、空気に触れると発火。水に触れると爆発します(笑)。
- 修理を済ませて、2010年5月、やっと運転再開。
- 2010年8月、原子炉容器内に炉内中継装置(重さ3.3トン)が落下。たった3か月で。
- 3.11の影響もあり未だ運転再開ならず。運転開始から21年、計画開始からだと48年。
計画から始まって約50年。
うち、今までの運転期間は約6か月!
これまで使った費用約1兆2000億円!
つか、運転してない今でも毎日5500万円消費!
※365日24時間管理してるだろうから、恐らく年間約200億円使ってる事になります。
さらに、これから再稼働するならそのために6000億円かかるそうです!
はい、もう「早くやめて下さい。」ですね。。。
けど、ここでやめてしまうと、「使用済み核燃料」の処分に困るじゃないですか。
なので、このもんじゅもそうですけど、六ヶ所村再処理工場も、捨てられないんですよ。
もうとっくの昔に、この計画は破たんしてるのに、それを認めてしまうと、使用済み核燃料の処理が、できないと認めてしまうことになるんです。
(えと、高速増殖炉についての研究は、アメリカ、イギリス、フランス、ドイツ等もやってたらしいけど、もう今ではどこもやってないみたいです。
フランスは、日本と協力して続けてるらしい…つか、「協力するよ、だから実験は日本でしてね、フランスでやると危ないから。」って感じかな?)
で、廃炉するとなったら3000億円かかるって2012年に言ってるんですけど。
3~4年前の段階で、さっきちょっと出てきた、空気に触れると炎上して水に触れると爆発する「ナトリウム」の処理方法はまだ決まってないらしいです(笑)。
きっと今までの傾向から想像するに、倍以上の金額になるんじゃないでしょうか(笑)。
さらに、こんな情報もあります⇩。(もんじゅとは直接関係ないけど、無関係では全然ない。)lite.blogos.com
原子力規制委員会は、制御棒など高レベル廃棄物の処理方法について、8月の末に基本的方針を決定したということだ。その内容は、安定した地盤の70メートルよりも深い地中に埋め、電力会社に300~400年間は管理させた上で、その先は国が引き継いで10万年間、掘削を禁じるなどの規制をするというものだ。放射性廃棄物にはレベル1(高い)、レベル2(比較的低い)、レベル3(極めて低い)の区分があり、さらに使用済み核燃料の(極めて高い)ものがある。
だそうです。
10万年間ですよ!
これ、「まぁ、その頃私は生きてませんけどね。」って言っちゃってるようなもんですよ(笑)。
2万年前の縄文時代には、日本列島は北方で大陸とつながる半島で、北海道、本州、四国、九州の区別さえなかった。
ですよ(笑)!
10万年も安全に管理できるはずがない。
もう一個書くと、「これにかかる費用はだれが払うんだ。」ってトコ。
「原発はコストが安い」っていうけど、正確には後処理にかかる費用まで含んで計算しないといけないんですよ、仕事したことある人なら分かるでしょ?(これ、ハイブリッドカー含む低燃費新型車にも同じことが言えます。)
さらに、もし事故があったら、その事故処理の分も電気代に加算されます。
そりゃそうでしょう。
そこまでちゃんと計算すれば、分かりますよね?
「決して原発の電気は安くない」って。
決して原発の電気は安くはないんです。
ちなみに、もんじゅを廃炉しても「核燃料サイクル」の研究はこれからも続けるそうですよ(笑)。
まぁ、迷惑かけないんならやってもいいと思うんですけどね。
むしろ、後世にまで無理強いしないためなら、これは仕方ないことかもしれない。
つまり、原発の再稼働は最低限この処理方法がちゃんと確立しないとやっちゃいけないってことです!
まずは電気の確保より、先に処理方法をちゃんと確保しろって事です。
何も決まってないうちに原発再稼働、狂ってる。。。
つか、ついでに書くと、せめてフクイチの犠牲者に対する保証は東電がするべきでしょ?
なのに税金から賄われている現状。
その当時の東電幹部は多くが海外に逃げて、のうのうと、悠々と、別会社の役員として、贅沢に暮らしてますよ。
どう思いますか?
つか、もう一個ついでに書いとけば、今は原発反対って言ってる小泉ですけど、アイツが安全装置外したんですから、アイツも賠償金払わなきゃいけない側なんですよ。
今、なぜ小泉が原発反対って言ってるか知ってますか?
ぜひご自分で調べてみてくださいね。うひひ。
ざっと調べて、並べてみましたけど、どうでしょうか。
これでもまだ、「原子力村」の一部だけのようです。
どんだけどんぶり勘定だよって話ですね。
どうしても原発やるんだったら、まず処理とリサイクル、こっちを確実なものにして、そこにかかる経費も明示してから、再稼働して欲しいもんですね。
私が住んでる「人吉市」、フクイチ事故後初の再稼働した川内原発から直線距離約50キロ位です。
だったら、私の意思は、伝わるべきだし、考慮されるべきじゃないですかね?
まさかですけど。。。
まさか、ココに原発再稼働に賛成な人はいませんよね?
つづく。