お見舞いに行く前に、患者やその家族の事をよく考えて欲しい。
ナオニートです。
「お見舞い」って何なんでしょう。
母がいる病院に多くの人がお見舞いに来ます。
母は以前から、「臥せっている姿を見られたくないから」って入院していることも隠すような人でした。
4年前、ガンで手術をした時もそうでしたし、今回もそう。
けど、隠し通せるものではなくて、いずれ誰かに知られて、その噂は広まり、知った人が次々と連絡してくるんです。
「来ないで下さい」とお願いしても、それでも来る人っているんですね。
今回入院してから、家にも何人も来ました。
病院には家族関係意外通さないようにお願いしてあるのに、そのことを知らない看護師が勝手に病室に通したことが数回ありました。
看護師をやってる母の友達は、この病院内にも知り合いがいるらしく、コネで通してもらったようです。しかも数回来てます。
「早く治って欲しくて、励ましたくて来る」というのが多くのお見舞いをする人の理由なんでしょうね。
これ程迷惑だと思ったのは初めてです。
タイムリーな記事を見かけたので載せておきます。
こちらの記事は、保険の話がメインに書いてあるんですけど、その中でこんな事も書かれています。
お見舞いに行くことで死期を早めるリスクがあることも知ってください。
癌の場合、治療は殆どの場合3大療法です。
3大療法と言うのは、手術・放射線療法・抗癌剤
これらの特徴は、
体がとても衰弱する点で、免疫力低下は必至。
免疫力が低下すると、感染症などになりやすい。
それが故に抗生物質やステロイドなどの二次的治療もされます。
感染の疑いがあれば抗生物質と抗炎症薬。
発疹ができればステロイド。
体の抵抗力はどんどん落ちて気力をなくします。
抗癌剤をやると食欲もなくなりますし、
免疫力が落ちて生ものさえ食べられなくなりますから、
更に免疫力が落ちてしまいます。
んで・・・
そんな状態で入院している癌患者をノコノコと見舞いに行くと間違いなく
色々なバイ菌やウィルスを運んできます。
良かれと思って菓子折りもって、
病原菌やウィルスを運んでます。
免疫力が著しく低下した癌治療中の人には脅威です。
私は、励ましてもらったり楽しい話をすることで治癒力が上がると思ってるし、本来ならお見舞いしてもらうことによって母の治癒力も上げて欲しいんです。
治る病気、もうすぐ治る病気、大したことない怪我とかなら、喜ばれると思うんですよ。
けど、母の今の病状では、普通の人ならどうもない菌にまで侵され、それだけで命の危険に晒される可能性もあるんです。
病人を心配に思うのなら、どうかお見舞いに来ないでください。
せめて、家族に連絡して話を聞くだけで我慢して欲しい(それはそれで面倒ですけど)。
電話やメールでも十分気持ちは伝わりますって。
病状が安定して、快方に向かっている時なら、励ましも役に立つかと思いますけど。
家に押し掛けてきた人には以下の説明をしました。
- 母はこんな姿を人に見せたくないと言っていました。
- 今の病状はスゴく悪いです。
- ほとんどが痛がっているか、鎮静剤で黙らせられているかのどちらかです。
- 入院前の姿からは想像できない程にやつれてます。
- 母はボケも進行していて、通常の会話も成り立たなくなっています。
- ちょっとした菌に感染しただけでも死ぬかもしれないですよ。
- 私たち兄弟もお見舞いしてもらう事を反対しています。
- 他人と会った後はその緊張からか病状が悪化することがありました。スゴく苦しんで、悲鳴を上げていました。
- そんな母に会って何をするつもりですか?
と、最後は説明じゃないですけど、概ねこんなことを言いました。
この話を聞いて、お見舞いに来ると思いますか?
この人、次の日、なんと友人2人を連れてお見舞いに来ちゃいました(笑)。
私が病院にいるときは見舞客が来たら先に看護師さんが教えてくれます。
なので直接お見舞いに来た人にも、私がいるときは概ね上と似たことを説明するんですけど、やっぱり顔を見たいからと、病室まで行くんですね。
この人たちを私は軽蔑します(生まれて初めて軽蔑って言葉を使った気がする)。
人でなしってこんな人のことを言うんじゃないでしょうか(生まれて初めて人でなしって言葉を使った気がする)。
お見舞いって…ただの自己満足ですよね?
「私はお見舞いに行ったわよ」って、「生きてるうちに最後に会った他人よ」って誰かに自慢でもしたいんでしょうかね。
(「私はお見舞いに行ったわよ」と言ったかどうか知らないけど実際他の人にまで、行った報告をしてくれた人がいて、そのおかげでさらに人が来ました。)
「あなたが持つその菌が、母を殺してしまうかもしれない」と説明を受けてもそれでも会いたい?
それはホントに母のため?
私には妹がいます。
その妹が、子どもを連れて来たがってたんですよ。
けどそれを私は止めました。
私は、病院の近くにいるから、母の世話も必要だからと、毎日通ってますけど、それが必要ないのなら行きませんね。
それも今では、もう長くないと分かったから、子どもも連れてきていいと言ってますけどね。
こんな家族は珍しいのかもしれないですけど、「お見舞い」って、行っていい時と行ってはいけない時があるんだってことを知って欲しくて書いてみました。
私は元気ですし同情して欲しくて書いたわけじゃありませんよ。
なので励ましのコメントは不要です。(って誰もくれないか。)
しばらく更新が遅れるかもしれませんけど、またバイク、クルマの事も書きまぁす。
つづく。